ウォーレン・バフェットは世界的に有名な投資家であり、バークシャー・ハサウェイの創設者でありCEOです。彼は「オラクル・オブ・オマハ」として知られ、彼の投資戦略や知恵を称賛されています。彼のアプローチは非常にシンプルで、以下のようなポイントが挙げられます:
- 長期投資の重視: バフェットは株式投資を長期的な視点で行います。彼は「自分が理解できるものに投資する」と述べ、持続可能なビジネスに投資することを好みます。
- 割安な企業の見極め: バフェットは割安な企業の株式を見つけることに長けています。彼はしばしば企業のファンダメンタルズや競争力を評価し、その企業が市場価値よりも本当の価値が高いと見込める場合に投資を行います。
- 競争優位性の重視: 彼は競争優位性を持つ企業に投資します。つまり、その企業が他社と比べて持っている利点や強みがあるかどうかを見極めます。
- リスク管理とハイレバレッジの回避: バフェットはリスク管理を重視し、借金に依存するような高レバレッジの投資は避けます。彼は資産の保有やキャッシュの持ち越しを好み、市場の変動に対する耐性を高めています。
- 知識と情報への投資: バフェットは知識と情報への投資を重視します。彼は業界や企業についての深い理解を持ち、それが彼の投資判断に反映されます。
バフェットのアプローチは投資初心者にも理解しやすく、そのシンプルさと合理性から多くの人々に影響を与えています。
株式投資の最新情報はどこで手に入るの?
ウォーレン・バフェットの最新のポートフォリオに関する情報は、一般にバークシャー・ハサウェイの公式ウェブサイトやSEC(米国証券取引委員会)の提出書類、および信頼できる金融ニュースサイトや投資情報サイトで入手できます。
- バークシャー・ハサウェイの公式ウェブサイト: バークシャー・ハサウェイは自社の投資ポートフォリオに関する情報を定期的に公表しています。公式ウェブサイトで最新の株式保有状況や投資方針を確認できます。
- SECの提出書類: バークシャー・ハサウェイは米国証券取引委員会(SEC)に定期的に報告書を提出しています。これらの書類には企業の財務情報や株式保有状況が含まれており、SECのEDGARデータベースからアクセスできます。
- 金融ニュースサイトや投資情報サイト: 信頼できる金融ニュースサイトや投資情報サイト(例: Bloomberg、CNBC、Reuters、Yahoo Financeなど)は、バフェットやバークシャー・ハサウェイの最新の投資情報やポートフォリオの変化について報道しています。これらのサイトをチェックすることで、最新の情報を入手できます。
これらの情報源を利用することで、ウォーレン・バフェットの最新のポートフォリオについての詳細な情報を手に入れることができます。
どんな株をもっているの?
ウォーレン・バフェットのポートフォリオは他投資家と比べ、それほど大きく変化しません。それは、長期的な視点で優良な企業の株式に投資しているからです。彼のポートフォリオには、ウェルズ・ファーゴ、コカ・コーラ、アップル、バンク・オブ・アメリカなどの企業が含まれています。公開されている銘柄は41銘柄、これに加えニュースなどで5大商社株を持っています。
トップ5の特徴?
彼が保持する銘柄はたくさんあるものの、2024年02時点ではトップ5の銘柄で70%近くを占めており、4年前の2020年2月から銘柄はほぼ変化なしです。
順位 | 2020/02(トップ5の比率68%) | 2024/02(トップ5の比率80%) |
1 | アップル(30%) | アップル(48%) |
2 | バンク・オブ・アメリカ(14%) | バンク・オブ・アメリカ(11%) |
3 | コカ・コーラ(9%) | アメリカン・エキスプレス(7%) |
4 | アメリカン・エキスプレス(8%) | コカ・コーラ(7%) |
5 | ウェルズ・ファーゴ(7%) | シェプロン(6%) |
ウェルス・ファーゴはトップ5から脱落しただけではなく、最新のポートフォリオには載っていません。その背景には、ウェルス・ファーゴが起こした一連の不正問題があるようです。具体的には、2016年に明らかになった不正な口座開設スキャンダルでは、ウェルズ・ファーゴの従業員が顧客の許可なく口座を開設し、目標達成やボーナス獲得のために顧客の個人情報を悪用したことが明らかになりました。これにより、多くの顧客が不当に影響を受けました。
一方のトップ5入りしたシェプロン(Chevron Corporation)は、アメリカ合衆国に本拠を置く総合エネルギー企業です。主に石油、天然ガス、石油製品の探査、生産、精製、販売を行っています。シェプロンは世界中で事業を展開しており、石油・ガスの探査・生産、精製・販売、化学品の製造などの事業を行っています。シェプロンは世界有数の石油会社の一つであり、地域別に多岐にわたる活動を行っています。主な事業には、アメリカ合衆国、ラテンアメリカ、アジア太平洋地域、欧州、アフリカなどでの石油・ガスの探査・生産が含まれます。また、精製・販売事業では、ガソリン、ディーゼル燃料、潤滑油、化学製品などがあります。シェプロンは、持続可能なエネルギーの開発や環境への配慮にも取り組んでおり、再生可能エネルギーへの投資や排出削減目標の設定など、環境問題に対する取り組みも行っています。
ケーススタディ:2022年5末からバフェットと同じ株を持っていたら、どうなったのか?
一般人の我々が真似するために、条件を以下のように設定し、S&P500 ETFのVOOと比較します。
- 銘柄は、すべての銘柄を買うのは複雑&手間がかかるので、シンプル化してTop5にしぼります。
- 売買のタイミングは、我々がポートフォリオを知れるタイミングはForm13Fで情報が公開された日のため、この日の株価で売り買いします。
- ポートフォリオの組み換えは、Form13Fが公開される、四半期毎に組み直します。
さて、著名投資家のポートフォリオでVOOのパフォーマンスが上回るのでしょうか。?
結果は、残念!VOOの勝ちです。VOOが1.28倍になったのに対し、トップ5の平均倍率は1.26倍。2%の差
期間 | バフェット | S&P500 ETF | 差 | 勝者 |
2024/02末 | 125.6% | 127.8% | -2.2% | S&P500 ETF |
2023/11末 | 120.1% | 124.6% | -4.5% | S&P500 ETF |
2023/08末 | 116.5% | 112.5% | 4.0% | バフェット |
2023/05末 | 112.0% | 111.9% | 0.1% | バフェット |
2023/02末 | 104.5% | 103.2% | 1.3% | バフェット |
2022/11末 | 101.7% | 103.1% | -1.4% | S&P500 ETF |
2022/08末 | 99.8% | 98.7% | 1.0% | バフェット |
2022/05末 | 109.1% | 107.2% | 1.9% | バフェット |
この差はどれだけ大きいのか?
たかだ2%、されど2%。100万円なら2万、1,000万円なら20万、そして1億円ならなんと200万円も!
解釈
この2年間、つまり2022/05-2024/05で見ると、S&P500ETFが勝っていますが、断面によってはバフェットが勝っています。そのため、別の期間でも検証をしてみますのでお楽しみに。