0_3_2:課題_サラリーマンや主婦をやりながらの「一歩踏み込んだ中級者向け」

2_一歩踏み込んだ投資術

大切なのはブレインの見つけ方です。これは世の中は栄枯盛衰であり、特定の誰かを見つけ出すのではなく、「ブレインの探し方の方法論」を確立することが重要です。単にブレインの探し方を見つけるのではなく、ブレインをどう使うのか、つまり、あなたにとってチューニングの仕方を検証します。下記を対象に検証していきます。

ブレインを見つける3つのアプローチ

頼れるブレインはこの3つとします。

  1. 有名投資家の頭脳
    • ウォーレン・バフェット、レイ・ダリオなど賢人の銘柄に学び、市場平均を上回るためのベストな銘柄選定を考えます。
  2. インデックスに込められた知恵
    • 日経225、S&P500、NASDAQ100など各国の指標は、銘柄毎に組み込みの比率が異なります。そう、重み付けされているのです。この知恵を拝借し、より利益が高い銘柄選定を考えます。
  3. 機関投資家が手を出せない銘柄
    • 投資のプロたちが手を出せない銘柄がこの世にはあるのです、つまり個人投資家しか買えない銘柄です。それは、粉飾決算など社会を騒がせてしまった企業や経営不振となった企業です。こらら企業の株を手にすることのリスク&リターンを検証します。
    • 他にも、機関投資家が手を出しにくい、IPO銘柄についても検証します。

ブレインを見つけ出した後に、どの頻度で銘柄見直しをすればよいのかなど、運用の手間をシンプルにできないか検証します。利益と手間の少なさのバランスが重要です。以下は、有名投資家の頭脳をブレインとした場合の例です。

ここのブレインについて、具体的にみていきます。

有名投資家の頭脳

どの有名投資家を参考に、上位いくつの銘柄を対象にすればよいのか、その更新頻度は四半期かそれとも一年毎でよいのかを検証します。そして、有名投資家は一人でよいのか?それとも複数人を組み合わせる必要があるのかなど検証の幅を広げ、結論を見出します。実際の手間を考え、シンプルさを重視します。

著名な投資家には、株式市場やヘッジファンド、ベンチャーキャピタルなど様々な分野で成功を収めた人物がいます。イメージを沸かすため、以下にいくつかの有名な投資家を挙げます。

株式市場の投資家

  1. ウォーレン・バフェット (Warren Buffett)
    • バークシャー・ハサウェイの会長兼CEO。
    • 長期投資と価値投資の哲学で知られる。
  2. ベンジャミン・グレアム (Benjamin Graham)
    • 「賢明なる投資家」の著者で、価値投資の父と称される。
    • ウォーレン・バフェットの師匠。
  3. ピーター・リンチ (Peter Lynch)
    • フィデリティ・マゼラン・ファンドの元マネージャー。
    • 「ワン・アップ・オン・ウォール・ストリート」の著者。
  4. ジョン・ボーグル (John Bogle)
    • バンガード・グループの創設者。
    • インデックスファンドの提唱者。
  5. チャーリー・マンガー (Charlie Munger)
    • バークシャー・ハサウェイの副会長。
    • ウォーレン・バフェットの長年のビジネスパートナー。

ヘッジファンドの投資家

  1. ジョージ・ソロス (George Soros)
    • ソロス・ファンド・マネジメントの創設者。
    • 1992年の「ポンド危機」で莫大な利益を上げた。
  2. レイ・ダリオ (Ray Dalio)
    • ブリッジウォーター・アソシエイツの創設者。
    • 世界最大のヘッジファンド運用者。
  3. ポール・チューダー・ジョーンズ (Paul Tudor Jones)
    • チューダー・インベストメントの創設者。
    • マクロ経済の動向に基づく取引で成功。
  4. デイビッド・アインホーン (David Einhorn)
    • グリーンライト・キャピタルの創設者。
    • ショートセリングで注目を集める。
  5. スティーブ・コーエン (Steve Cohen)
    • SACキャピタル・アドバイザーズの創設者。
    • 現在はポイント72アセットマネジメントを運営。

インデックスに込められた知恵

S&P500、日経225、TOPIX、NASDAQ100などインデックスの構成銘柄に着目し、上位いくつの銘柄を対象にすればよいのか、その更新頻度は四半期かそれとも一年毎でよいのかを検証します。そして、対象インデックスは一つでよいのか?それとも複数を組み合わせる必要があるのかなど検証の幅を広げ、結論を見出します。先程の有名投資家の知恵と同様に、実際の手間を考え、シンプルさを重視します。

イメージを沸かすために、日経平均を例に取ると、以下のようになっています。比率で言うと、トップ20銘柄で54%、トップ10銘柄で40%、トップ5銘柄で30%を占めます。

  1. ファーストリテイリング 10.05%
  2. 東京エレクトロン 8.65%
  3. ソフトバンクグループ 5.15%
  4. アドバンテスト 4.25%
  5. 信越化学工業 2.58%
  6. TDK 2.44%
  7. リクルートホールディングス 2.13%
  8. KDDI 2.11%
  9. ダイキン工業 1.85%
  10. ファナック 1.82%
  11. テルモ 1.75%
  12. 中外製薬 1.42%
  13. 第一三共 1.37%
  14. トヨタ自動車 1.36%
  15. 京セラ 1.22%
  16. レーザーテック 1.19%
  17. ソニーグループ 1.13%
  18. 日東電工 1.05%
  19. ディスコ 1.01%
  20. NTTデータグループ 0.98%
指数情報 - 日経平均プロフィル
日経の指数公式サイト。日経平均株価をはじめとした日本経済新聞社が算出、公表する指数に関する情報を提供いたします。

機関投資家が手を出せない銘柄

社会を騒がせる不祥事は不正会計から始まり多々種類があります。これらを起こした企業の末路は様々であり、復活する企業もあれば、経営破綻する企業もあります。

不祥事ではなくとも、事業がうまくいかず経営不振により危機的状況に陥る企業もあります。業種やその企業規模によっては、破綻による影響が大きいことや、外国企業に買収されることを避けるため、国の支援が入り、復活する場合もあります。

このような企業の株価がどのように変動したかを確かめ、これら企業の株に手を出すべきか検証します。マネーゲームの色が強いため、注意が必要ですが、機関投資家が参入できないため競合が少なく、しっかり見極められれば大きな利益が得られます。これはIPO銘柄も同じです。

イメージを沸かすために、例えば、2009年以降に不祥事を起こした日本企業は下記の通りです。

企業による犯罪事件の一覧 - Wikipedia
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